Ars cum natura ad salutem conspirat

どこまでも続く難波田史男の《モグラの道》


今年度の第3期収蔵品展「難波田史男展」が始まりました。夭折の画家、青春の画家として高い人気を持つ難波田史男(なんばた・ふみお)。当館は開館当初より700点以上もの作品を収蔵し、随時、収蔵品展にてご紹介してきました。そして今回は、当館では初の個展形式での展示となります。絵を描くことを決心した1960年から突然亡くなってしまう前年の1973年までの作品を、その時々の傾向ごとにまとめ、展覧しています。

なかでも、難波田史男の作品に特徴的なのは、連続していく作品です。《サンメリーの音楽師》は7点組みで約9m、《モグラの道》は11点組みで約12mもあります。これは現代絵巻物を描きたいという想いから生まれたものでした。

そこで、最後の展示室では、皆さんに《モグラの道》の続きを自由に描いていただいています。15mの書き込みスペースを用意しましたが、展覧会が始まって5日で、もうぎっしり。皆さん熱心に壁にむかって色鉛筆を走らせてくださっているようです。

ぜひこちらも鑑賞+参加してください。


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