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9月2日から始まる「ダニ・カラヴァン展」の展示作業が連日続いています。
世田谷美術館では、ジェームズ・タレル氏以来の、久々の外国人作家のワンマンショーとなります。
先週より毎日、カラヴァン氏が美術館を訪れ、展示の細部にわたって作家ならではのこだわりの指示を出されています。1930年生まれのカラヴァン氏は現在77歳。背筋がピンと伸びていらして、とてもそんなご年齢とは思えません。
今回の展覧会は、よく知られている環境彫刻の仕事だけでなく、初期の絵画や、壁画なども展示され、まさにカラヴァン氏のこれまでの芸術活動を総覧することができます。しかも世田谷美術館の建物、環境に則した最新の仕事も見せてくれます。世田谷美術館の展示空間の中でも極めて特徴的な、公園の緑の風景が一望できる扇形の展示室では、白いサラサラとした砂を使った作品がつくられています。
9月2日にはカラヴァン氏の手によってこの空間が、これまでにない魅力に満ちた場へと変貌を遂げることでしょう。