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アーカイブ:2008年08月
皆さんは美術館の展示室が、普段はたっぷりと化粧を施した状態だということをご存知ですか?美術館と言う建物にある展示室には、構造上動かすことの出来ない元々からある壁以外に、展覧会ごとに立てられる仮設の壁があるのです。それ以外にも照明やら経師やら塗り替えられた壁やら展示台やら、もう素顔が分からなくなるくらい厚化粧を施しているのが皆さんが普段ご覧頂いている美術館の展示室なのです。それは作品保護のためでもあり、より多くの作品を展示するために壁面を増やしたいからでもあり、様々な理由からそのようなことが行なわれています。
「夏の終わりを告げる三月の水」とは南半球にあるブラジルの夏の終わり方に降る雨のことを指しますが、ここ日本では、それは八月に訪れるようです。皆様いかがお過ごしでしょうか。セタビでは2008年の秋の到来を告げる展覧会、ダニ・カラヴァン展の準備もついにその佳境を迎えております。これからは、折りをみて展覧会の進展状況や色々な関連イベントの情報をお伝えしますので、ぜひごゆるりとお付き合い頂ければ、と思っております。
といっても、美術館でなぜ棉を育てているのか、不思議に思われるでしょう。
これは三軒茶屋にある生活工房が主催している「セタガヤーン・プロジェクト」の一環なのです。衣服造形家の眞田岳彦さんが考えたプロジェクトで、世田谷区の小学校、中学校、児童館など各所で棉を育てて、棉花を収穫し、その棉花を素材とした作品を制作するというものです。素材を大勢で育てることで、このプロジェクトを分かち合います。
実は、去年もこのプロジェクトを行っており、私も美術館の敷地内で棉の種を植えました。しかし、ちゃんと育つ前に全滅。そこで、今年は生活工房から苗の状態で、5株ゆずってもらい、植えました。で、見事、開花。ちゃんと棉が取れるか、楽しみです。
現在開催中の「建築がみる夢―石山修武と12の物語」展では、珍しい試みをしています。それは、閉館後の展示室で、石山修武さんが建築について連続講義とするというものです。壁面にスライドを投影し、お客様は床に座って聴きます。「真夏の世の夢・連続十二講」と題し、7月15日に始まったこの講義も8月3日に無事12回を終了したと思いきや、追加で6回開催することになりました。
題して「真夏の夜の夢の又夢」。詳細は当HPの新着情報をご覧ください。
この連続講義を目当てに、連日展覧会に来てくださる方も増えてきたようです。まだご存知でなかった方々もお時間が許すならば、ぜひご聴講くださり、石山修武さんが熱く、クールに建築について語る場を体感してください。