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皆様はアンコール・ワットの国、カンボジアに旅行されたことはあるでしょうか。
世田谷に長く住む建築家の石山修武さんの最近作が、カンボジアの首都プノンペンに建っています。その名も《ひろしまハウス》。広島市の市民団体の要請を受けて設計しました。しかし、市民団体なので初めから建築資金が潤沢なわけではない。そこで募金活動をしながら、集まった分だけ少しずつ建設を進めていくという方法をとりました。そしてゆっくりゆっくりボランティアの皆さんがレンガ積み、10年以上かけて、2006年に完成したのです。
バブル期の再来かと思うほど、どんどん建てられている東京の巨大なビルとは、作り方ばかりではなく、建物とそこに集まる人との関係も大きく違うことでしょう。
私はその《ひろしまハウス》を観に、プノンペンへ行ってきます。どのような建築かは、戻ってきてからまたご報告します。
そして、この《ひろしまハウス》も登場する、「建築がみる夢 ―- 石山修武と12の物語」展は、今年の6月28日から始まります。