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来年2月に世田谷美術館で始まる「イリヤ・カバコフ展」について、普及プログラム担当、広報担当と最初の打合せを行いました。著名現代美術家の個展でありがなら、内容は実にカラフルでどこかなつかしさを感じさせる絵本たちとその原画の展示。すでに、神奈川県立近代美術館・葉山館で立ち上がっており、全員実際の作品をじっくりと見てからの話し合いです。
それぞれの密かな思惑(?)を秘めて各立場から様々なアイディアを出し合います。同じ企画展なのに、視点というか持ち場が違うと、ずいぶん受けとり方もちがい、企画の意義や世田谷らしさとは?という踏み込んだ議論にもなって、企画担当としては、眼からウロコということもありました。立場はちがっても、どうしたら多くのお客様に足をはこんでいただけるのか、企画展をより楽しんでいただくには何をすればいいのかという思いは同じです。
ちょうど、砧公園の桜の季節にかさなるということもあって、力も入り、ずいぶん盛りだくさんのプログラムになりそうです。現代美術に興味ある方、こどもと美術館にいきたいなと思っておられる方、いまは失われたノスタルジーに浸りたい方には、特におすすめです。
図版:イリヤ・カバコフ『巨人たちの長い一日』(1970年刊)の挿絵原画