Ars cum natura ad salutem conspirat

奥沢神社の「大蛇お練」と宮本三郎記念美術館


世田谷区には、歴史的文化を伝える名所が数多くあります。

分館の宮本三郎記念美術館から程近い奥沢神社も伝統行事を今に残す地域の守り神様として、親しまれています。

 奥沢神社といえば「大蛇お練(ねり)」で有名です。毎年秋に藁で大蛇作り、氏子たちが担いで街中を練り歩く行事です。由来は江戸期にまで遡り、村に流行った疫病を鎮めるために始めたのがきっかけだそうです。

この独特な地域の伝統文化を子どもたちにも知ってもらおうと、当分館では4年前から大蛇お練をテーマにしたワークショップを開催してきました。神社で宮司さんのお話を伺ったり、実際に大蛇を作る現場を見学したり、神社のご協力を頂いて、新しい発見のあるプログラムを行ってきました。


さて、今年は絵本作家のスズキコージ氏をゲストに、ダンボールと絵具で大蛇を作りました。スズキさんが大蛇の顔をつくり、20組の親子は胴体を担当。みなさん夢中になって、色とりどりの長い大蛇ができました。出来上がった大蛇は、担いで神社までパレードしてご近所の方にお披露目しました。

この力作は、現在美術館で大蛇お練まで展示しております。今年の奥沢神社の大蛇お練も間もなくです。(今年は、9月8日) 毎年、宮本三郎記念美術館の前も大蛇がお練りますので、どうぞお楽しみください。


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