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この数年のあいだに、さまざまな図書館所蔵の資料が、驚くほど簡便にNET上で検索できるようになりましたね。美術関係の図書資料についても同様にて、その進歩は大変目覚しく、わたくしたちが調査の仕事をしていくうえでも、とても助かっています。「美術図書館横断検索」のシステムも、日々拡充され、従来の近美、現美、横浜の3館に加え、新国、東博、西美や写美、江戸博も加わり、さらには全国各地の大学図書館・約1000館の検索システムWebcatも合体しました。10年前には想像だにできなかったことにて、まさに隔世の感があります。
図書館業界の元締めは、やはり国立国会図書館なのでしょう。展覧会カタログをはじめ、美術関係の図書資料は必ずしも幅広く所蔵されているわけではありませんが、それでも、戦前のものを含め、図書から新聞雑誌まで、その蔵数は天文学的な数字。検索のシステムも付随のサービスも、このところにわかに充実して、ありがたいことこの上ないという印象です。自宅や職場で検索して必要な図書資料を申し込んでおくと、たとえば来館前に準備しておいてくださり、また、コピーをとって自宅や職場まで郵送してくださるサービスもあります。
さらに、「近代デジタルライブラリー」というサイトでは、明治・大正期の蔵書がPDFでアップされているので、NET上でその中身をページをめくりながら拝見できたりもします。書籍も雑誌も、手にとって眺める楽しみには代えがたいものがありますが、戦前の書籍などは貴重な資料ゆえ、保存の目的もあるのでしょう。それにしても、何種類もの膨大な数の資料を、日々登録し、ときに画像まで保存し、複写したり郵送したりという作業を、バックヤードでどれほどたくさんの方々が進めていらっしゃるか、想像するだけで気が遠くなってしまいます。さぞやご苦労の多いことでしょう。
実は世田谷美術館にも小さいながらライブラリーがございますが、皆様ご存知でしょうか。こちらは、開催中の展覧会や当館収蔵品の関連図書を揃えて、来館者の皆様に休憩がてら楽しく閲覧していただくためのコーナーです。是非、お立ち寄りください。