Ars cum natura ad salutem conspirat

小さな可愛いリピーター


世田谷美術館では先日まで、区内の小学4年生を対象とした、『青山二郎の眼』展の鑑賞教室を行っていました。鑑賞教室では、1階企画展、2階収蔵品展、地下1階の創作室など、美術館の施設全体を少人数グループで見て回るのですが、その見学コースのひとつとして、2階のアートライブラリーにもやってきました。


アートライブラリー内には、展覧会に合わせた関連書を配架しているコーナーがあります。そこにある『青山二郎の眼』展の図録を見せると、ついさっきまで本物の作品を観てきた子供たちは、「あっ!この壷あった」「私、この作品好き!!」などと、興味を示してくれました。

限られた時間内で美術館全体を見学するため、アートライブラリーには、それほど長い時間滞在することは出来ません。しかし、この鑑賞教室をきっかけに、世田谷美術館の2階にはアートライブラリーがあるということ、そしてそこは誰でも自由に無料で入れるということを知り、土日祝日を利用して再びやってきてくれる子供たちもいます。その際は、気に入った本をゆっくりと読んだり、DVDやビデオを鑑賞するなどしています。

特に人気があるのは、触って楽しむ本、動物が描かれた本、トリック・アートの本などです。


小さな可愛らしいリピーターが増えて、ライブラリースタッフとして大変嬉しく思います。


次回9月からは、『福原信三と美術と資生堂』展の鑑賞教室が始まります。さらに美術に興味をもち、世田谷美術館に足を運んでくれる小学生が増えることを期待しています。


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