Ars cum natura ad salutem conspirat

アーカイブ:2007年07月


「福原信三と美術と資生堂」展のポスター


関東地方の梅雨明けも秒読みという感じの良いお天気で、開催中の「青山二郎の眼」展には、夏休みに入った子ども達の姿を多く見かけます。美術館は、「青山二郎の眼」展一色ですが、事務所内では早くも次の展覧会、「福原信三と美術と資生堂」展の気分が漂いはじめています。


資料ってオモシロイ!


  この数年のあいだに、さまざまな図書館所蔵の資料が、驚くほど簡便にNET上で検索できるようになりましたね。美術関係の図書資料についても同様にて、その進歩は大変目覚しく、わたくしたちが調査の仕事をしていくうえでも、とても助かっています。「美術図書館横断検索」のシステムも、日々拡充され、従来の近美、現美、横浜の3館に加え、新国、東博、西美や写美、江戸博も加わり、さらには全国各地の大学図書館・約1000館の検索システムWebcatも合体しました。10年前には想像だにできなかったことにて、まさに隔世の感があります。


小さな可愛いリピーター


世田谷美術館では先日まで、区内の小学4年生を対象とした、『青山二郎の眼』展の鑑賞教室を行っていました。鑑賞教室では、1階企画展、2階収蔵品展、地下1階の創作室など、美術館の施設全体を少人数グループで見て回るのですが、その見学コースのひとつとして、2階のアートライブラリーにもやってきました。


アートライブラリー内には、展覧会に合わせた関連書を配架しているコーナーがあります。そこにある『青山二郎の眼』展の図録を見せると、ついさっきまで本物の作品を観てきた子供たちは、「あっ!この壷あった」「私、この作品好き!!」などと、興味を示してくれました。


休日を親子で過ごす美術館


去る6月24日(日)、分館の宮本三郎記念美術館では、「親と子の美術教室」を開催いたしました。小学生1年生から6年生、盲学校の生徒さんや40代の男性(お子さんが来れなくて、本当に残念でしたね)、お子さんを2人連れて参加のお母さんなど、たくさんの方が参加してくださいました。


手話通訳つき講演会


世田谷美術館では、今年度から企画展関連講演会のすべてに手話通訳がついています。手話通訳というのは、英語通訳などと比べて、馴染みのない方もまだ多いと思います。手話通訳は、通訳者が講演者の脇に立って、内容を聞き取り、同時に手話表現していくものです。手話という視覚言語を見るのは、聴覚だけの情報に加えてなにかもうひとつの表現を通して講演を味わうことができるようにも感じます。


セタビ Podcasting Vol.7


「白洲信哉の眼」


ゲスト:白洲信哉氏

ナビゲータ:石崎尚(当館学芸員)


今回のゲストは「青山二郎の眼」展の企画者、白洲信哉さんです。青山二郎と交流のあった小林秀雄と白洲正子を、それぞれ祖父・祖母にもつ白州さん。展覧会準備中のエピソードや骨董との関わり方についておききしました。



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ご利用方法について


世田谷とバレンシアをつなぐもの。


美術館での多々ある仕事の傍らに、様々な方々からの疑問にお答えする、というものがあります。「昔やった展覧会の図録はまだ扱っていますか?」というものから、「○○の作品≪△△≫はいつ展示されますか?」「私の持ってる油彩画が真作か知りたいんですが」というものまで、果ては「椿の絵を描いてる世田谷在住の作家って誰でしたっけ?」という難題まで本当に様々。そんな中、つい先日外国の方から一本の問い合わせが入りました。


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