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展覧会も始まって10日程経ちましたが、お客様の出足も好調で大変嬉しく思っています。初日に開催しました白洲信哉氏の講演会は満員札止めとなり、16日の青柳恵介氏の講演会もほぼ満席となり、青山二郎に対する関心の高さが伺われます。展覧会に来られたお客様も希代の目利き・青山二郎が辿った道のりを確かめるように古陶磁を1点1点丹念にご覧になっています。また、本展の図録も好評で購入者の割合が非常に高いのも本展の特徴となっています。
本展の図録は図版ページとテキストのみの二分冊となっています。図録の表紙は青山二郎の装丁を模した赤と青の和風でクラシカルなデザインとなっており、青山旧蔵の本阿弥光悦の手箱の意匠をあしらった図録二冊を収める箱もとてもおしゃれです。図版ページは特にマット系の上品な紙に高精細の印刷で焼き物のきめ細やかな肌合いが良くわかる素晴らしい仕上がりとなっています。テキストページは眼に優しいクリーム色のしっとりとした紙を使用して変化をつけています。
本展の図録は先に巡回した3会場ですべて売り切れており、最終会場の当館での販売が最後となります。一般書店では販売は致しませんので、青山二郎に関心のある方はもちろんのこと、骨董の趣味のある方、美しい本の好きな方には是非ともお手元に置いておかれると楽しいのではないかと思います。残部僅少。早目のご購入をお勧めします。