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アーカイブ:2007年05月
美術館には多くのお約束がありますが、ほとんどは「美術品を守る」ためのものです。触ってはダメ、とかペットや生花や大きな荷物は持ち込めない、など。その中でも飲食厳禁というのは定番のルールだと思うのですが、アメ・ガムは盲点で、これが知られていない。しかし、注意されてせっかくの気分が台無しになったという話しはよく聞くし、わたしもそういう経験があります。悪気のない方にご注意するのは本当に心苦しいし、難しいです。
どこかのブログで(別の美術館でしたが)アメを食べていて注意を受けた方が「美術はそんなに高尚で偉いものなのか!」と憤慨していた話を読みました。そうではないのです。美術品は「偉い」わけではなくて、「弱い」のです。
たとえば、ルーヴル美術館に行けば、わたしたちは約500年前の作品である「モナリザ」を見ることができます。それって、500年もの間、作品を取り巻く全ての人が、ずっと大切に、大切にしてきたからですよね。すごいことだと思います。
アメひとつでも、美術品を損なう可能性があるのは本当です。美術品かお客様の気持ちか?美術館にはどちらも大切なのです。何卒、ご理解とご協力、ご容赦をいただけると嬉しいです。
先日、突然数学の教科書を製作している会社から電話がありました。「数学と美術?」と思って電話をとると、現在開催中の当館の収蔵品展を、そこの会社のホームページで紹介したいとのこと。この会社では、「編集部員の算数・数学な日々」という連載コラムで、日常生活の中で見つけた算数・数学ネタを紹介しているそう。ここでは、あれもこれも、言われてみれば確かにと思う、意外な場面で数学が関わっていたんだ!というトリビア的話がたくさん紹介されています。
では、今回当館の収蔵品展のどこが数学ネタとして注目されたかというと
ということで、来る6月3日(日)14:00より世田谷美術館講堂にて「子どもたちはどこから来てどこへ行くのか~チルドレンズ・ミュージアムをつくろう~」と題するミュージアム・トークイベントが行われます。出演は目黒実さん(九州大学特任教授・篠山チルドレンズミュージアム副館長)と大月ヒロコさん(ミュージアム・エデュケーション・プランナー)。日本のチルドレンズ・ミュージアムのさきがけ的存在でもあるお二人による講演と対談です。特にこの分野に関心をおもちの方には必聴の内容。子どもから大人まで
楽しく集えて学びあえるチルドレンズ・ミュージアムの魅力について熱く語っていただきます。参加費は無料。定員は180名で事前申込は不要です。直接会場にお越し下さい。なお、満席になり次第締切らせていただきますので、お早めにお運び下さいませ!開場は13:30で~す。
先週末の土曜日、5月19日の午後、当館にて現在開催中の<世田谷時代1946-1954の岡本太郎>展の関連企画として、徳島大学の鳥羽耕史氏をお迎えし、講演会「岡本太郎と花田清輝:戦後復興期の芸術革命思想」が開催されました。鳥羽氏がご用意くださった配布資料は全8ページにおよぶ大部で、講演の骨子および参考資料が多々盛り込まれたものでした。そこから推して知るべしということになるのかと思いますが、無論のこと講演そのものも非常に充実した内容で、緻密な組み立てに従って約90分間、ほとんど息つく間もなく聞き入ってしまいました。展覧会の担当者としては、展示空間だけでは語り尽くすことのできない事柄が、その関連のなかで、いくつもちりばめられていましたことが、何より嬉しく感じられました。
昨年の9月に滋賀県のミホミュージアムで立ち上がった「青山二郎の眼」展がとうとう最終会場となる世田谷美術館へとやってきます。そこで5月13、14日と一つ前の会場となる新潟市立美術館へ出張に行ってきました。
今回は、アートライブラリーについてご紹介します。
世田谷美術館の2階には、アートライブラリー(美術図書室)があります。
皆さん、ご存知でしたか?
2階の奥まったスペースにあるため、その存在に気づかないでお帰りになる方も多いと思います。
アートライブラリーには、美術に関する図書や雑誌、ビデオ・DVD、および当館で開催した展覧会カタログ等があり、誰でも自由に無料で閲覧・利用することが出来ます。
展覧会に合わせた、関連資料のコーナーもあります。
1階企画展『世田谷時代1946-1954の岡本太郎』、2階収蔵品展『絵画が語る1945±15』の展示作品の中で気になる作品を見つけたら、是非、その足でライブラリーに立ち寄り、その作品を描いた作家について調べてみるのは如何でしょうか?
3つの分館をもつ世田谷美術館。あらためて考えてみるとこれはなかなかにすごい(?)こと。全国の美術館、とりわけ区立クラスとしては他に類を見ませんし、三分館すべてが、作家が住んでいたアトリエの跡に建っており、それぞれに特色ある美術館なんです。
ところで先日、自宅でネットを見ていて「美術館 分館」で検索してみたところ(一体、どれだけ暇だったんでしょうね…)世田美の三分館がどれも上位にカウントされていて驚きました。なかでも講座室を備え、大人から子どもまで楽しめるワークショップやコンサートなど、幅広い講座を実施している宮本三郎記念美術館は、活動記録が頻繁に更新されているためかランクのトップに出てくることも!
分館の向井潤吉アトリエ館は、今新緑の目映い清清しい木立が出迎えてくれます。
ささやかな竹薮には、たけのこがひょっこり頭を出し、けやきや柿の木が青々と繁り、爽快な風を運んでくれます。
この連休は、各地から大勢のお客様にお越しいただきました。街の喧騒から離れ、静かな一時をお過ごしいただけたようです。そして今年も、向井潤吉が旅先で入手したとされる、民芸調のこいのぼりを展示室に掲げました。赤、緑、黄色と鮮やかに彩られたこいのぼりは、素朴な風合いで木造の展示室にもほどよく馴染み、端午の節句の演出に一役かって、お客様にも好評でした。
大型連休も今日で終わりですが、皆様如何お過ごしでしたでしょうか。近頃さまざまな方面の知人から「美術館ブームですね」などと言うお言葉を頂き、都心の美術館もこの連休中に空前の賑わいを見せていたようです。確かに目を引く美術館の開館が続いてはいますが、元来“美術”は単なる“流行”とは無縁のはず。そこに“動向”や“潮流”はあれど、消費だけではない、歴史を繋ぐ何かが不可欠なはずです。こうした世間の関心が単なる熱病に終わらず、そのまま地に足の着いた知的関心として定着すれば素敵なのですが。
「世田谷時代1946-1954の岡本太郎」展の関連企画として会期中の毎週土曜日行っている『出でよ!お困りモンスター』。<子どもの日>だった今日は、お子さんだけでなく、お父さん、お母さん、そしてお祖父さん、お祖母さんまで3世代で参加されるなど、ファミリーで楽しむ方が大勢いらっしゃいました。普段、子どもや孫と一緒に真剣に自分も絵を描くなんてこと、意外とないかもしれません。はじめは、お子さんのことを気にしていた大人たちも、いつのまにか子どもよりも夢中になっていたり・・・出来上がったお互いのモンスターを見ながら会話も弾んでいました。
本日も、新たに約50匹のモンスターが、美術館の地下1階の無料休憩コーナーの壁面に加わりました。「世田谷時代1946-1954の岡本太郎」展にお越しの際は、是非、こちらも覗いてみてください。