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昨年の秋、大ブレイクした「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」展。大混雑でおいでいただいた皆様には大変ご不便をおかけしました。この展覧会は、今、最終会場となる松江の島根県立美術館で開催されています(5月6日まで)。
先日ルソーをめぐる日本人作家をテーマとしたシンポジウムが開かれ、美術館まで行ってきました。島根県美は、松江の中心にありながら、宍道湖を目の前にしたすばらしいロケーションで、日没によって閉館時間がずれていく、というまさに自然と一体となった美術館です。松江というところは、小さいながら、お城を中心に堀割や河川が街を縦横にめぐって、まさに水の都なのですね。武家屋敷に構えられたお店で割子そばをおいしくいただきながら、歴史と文化はやはり豊かな自然に支えられてこそ、と実感しました。
さて、肝心のルソーの夢展ですが、
とにかく感心したのが、特殊な企画展を支える形で収蔵品展示が充実していたことです。企画展に関連する作家、クールベ、シャヴァンヌ、岸田劉生、藤田嗣治、小出楢重、横尾忠則、靉嘔などの名品、またピクトリアリズム(絵画主義)の内外の写真家たちの代表的作品など、併せてみるに見ごたえ十分で堪能しました。これまた大ブレイクの青木世一さんによるワークショップ作品「ジャングル」の向こう(?)に沈んでいく松江の夕日をながめつつ、美術館の学芸スタッフの心配りがしみじみと感じられ、幸せなひと時でした。