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これまでの企画展

終了

2013.11.23 - 01.26

実験工房展
戦後芸術を切り拓く

開催概要

本展は美術家と音楽家らによって結成され、戦後美術の新たな地平を切り拓いたグループ「実験工房」(Experimental Workshop 1951-1957年頃)の全貌を紹介する、公立館として初めての展覧会です。「実験工房」には次のような多彩なメンバーが名を連ねました。
[造形] 大辻清司、北代省三、駒井哲郎、福島秀子、山口勝弘、[音楽] 佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、武満徹、福島和夫、湯浅譲二、[詩・評論] 秋山邦晴、[照明] 今井直次、[技術] 山崎英夫(五十音順)。グループとしての活動期間は7年程でしたが、次世代の美術、音楽をリードしたメンバーにとって、その後別々の道を歩むものの、「実験工房」は彼らにとって創作の原点として重要な役割を果たしました。
グループの命名者である美術評論家で詩人の瀧口修造らの支持を受け、「実験工房」の活動は1951年のピカソ展を記念したピカソ祭のバレエ『生きる悦び』の開催を機にスタートします。その後「実験工房」はダンス、演劇、映画といった多岐にわたるジャンルへと活動の幅を拡大して行きました。正式な解散はしていませんが、グループとしての活動がほぼ終了する1957年頃までの間、総合芸術としての斬新な舞台公演、日本初演の現代音楽のコンサート、そして現代美術の世界で先駆的な作品を数多く残しました。
本展では、彼らの幅広い活動の軌跡を、絵画、立体、映像、写真のほか、楽譜や公演プログラムなどの関連資料約450点の展示を通して、その活動の全振幅を検証し、近年とみに高まりつつある再評価への確かな土台を提供したいと思います。
1940年代後半から1960年代の造形作家の代表作を一堂に集め、映画『銀輪』や近年発見された未公開映像資料の上映を行います。また、東京通信工業(現ソニー)が発売した当時としては画期的なスライド写真と音声とをリンクさせたスライド映写機によるメンバー合作の「オート・スライド作品」(1953年)を上映し、そのうちフィルムが失われてしまった「レスピューグ」の映像と音楽の再現を試みます。
ジャンルを横断したグループの特質を多角的に捉えるため、絵画、写真、音楽などさまざまな分野の専門家による講演会や現代音楽の演奏会等を開催する予定です。

基本情報

会期:
2013年11月23日(土)-2014年1月26日(日)
開館時間:
10:00-18:00(最終入場は17:30)
休館日:
毎週月曜日
*祝・休日と重なった場合は開館、翌日休館
年末年始12月29日~1月3日
会場:
世田谷美術館 1階展示室
主催:
世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援:
世田谷区、世田谷区教育委員会
協賛:
ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、日本テレビ放送網
企画協力:
東京パブリッシングハウス
特別協力:
武蔵野美術大学・図書館/造形研究センター

観覧料

一般1000(800)円、65歳以上800(640)円、大高生800(640)円、中小生500(400)円 
*( )内は20名以上の団体料金
*障害者の方は500円(介助の方1名までは無料)、大高中小生の障害者の方は無料

開催概要

本展は美術家と音楽家らによって結成され、戦後美術の新たな地平を切り拓いたグループ「実験工房」(Experimental Workshop 1951-1957年頃)の全貌を紹介する、公立館として初めての展覧会です。「実験工房」には次のような多彩なメンバーが名を連ねました。
[造形] 大辻清司、北代省三、駒井哲郎、福島秀子、山口勝弘、[音楽] 佐藤慶次郎、鈴木博義、園田高弘、武満徹、福島和夫、湯浅譲二、[詩・評論] 秋山邦晴、[照明] 今井直次、[技術] 山崎英夫(五十音順)。グループとしての活動期間は7年程でしたが、次世代の美術、音楽をリードしたメンバーにとって、その後別々の道を歩むものの、「実験工房」は彼らにとって創作の原点として重要な役割を果たしました。
グループの命名者である美術評論家で詩人の瀧口修造らの支持を受け、「実験工房」の活動は1951年のピカソ展を記念したピカソ祭のバレエ『生きる悦び』の開催を機にスタートします。その後「実験工房」はダンス、演劇、映画といった多岐にわたるジャンルへと活動の幅を拡大して行きました。正式な解散はしていませんが、グループとしての活動がほぼ終了する1957年頃までの間、総合芸術としての斬新な舞台公演、日本初演の現代音楽のコンサート、そして現代美術の世界で先駆的な作品を数多く残しました。
本展では、彼らの幅広い活動の軌跡を、絵画、立体、映像、写真のほか、楽譜や公演プログラムなどの関連資料約450点の展示を通して、その活動の全振幅を検証し、近年とみに高まりつつある再評価への確かな土台を提供したいと思います。
1940年代後半から1960年代の造形作家の代表作を一堂に集め、映画『銀輪』や近年発見された未公開映像資料の上映を行います。また、東京通信工業(現ソニー)が発売した当時としては画期的なスライド写真と音声とをリンクさせたスライド映写機によるメンバー合作の「オート・スライド作品」(1953年)を上映し、そのうちフィルムが失われてしまった「レスピューグ」の映像と音楽の再現を試みます。
ジャンルを横断したグループの特質を多角的に捉えるため、絵画、写真、音楽などさまざまな分野の専門家による講演会や現代音楽の演奏会等を開催する予定です。

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