企画展


タイトル

自然と共に「 日本の風土と美」展

2003年2月8日~5月5日


 

世田谷美術館は、砧公園の豊かな自然に包まれ、人々の暮らしに身近な美術館として、自然をテーマにした展覧会や暮らしと美術の関わりを探る展覧会を開催してきました。今回の展覧会では、日本の美術に焦点を絞り、軸足を人々の営みや創造の原点に置きつつ、自然に根ざした美をとりあげます。
 全体は3つの章からなり、プロローグ「黎明の時」として、縄文、弥生、古墳時代の造形をとりあげます。第1章「自然と信仰」では平安時代の神像から懸仏、参詣曼荼羅、江戸時代の円空仏や木喰仏などを紹介します。第2章「民族と美術」では平安時代の猿投の壺や鎌倉時代の瀬戸の瓶子、室町時代の信楽、備前の壺、根来の漆器などを紹介しつつ、民衆を対象としたであろう御伽草子、それらを育む背景として日本的な美意識を伝える大和絵の屏風、室町から桃山時代にかけての蒔絵の調度等を紹介します。最後に町人が文化を支えた江戸時代の、暮らしに密着した器、調度、玩具類、自然を卓越した意匠に取り込んだ琳派の作品、江戸庶民の自然に根ざした暮らしを目の当たりにさせる北斎や広重、歌麿の作品を始めとする浮世絵などで第3章「暮らしと美」を構成します。小コーナーでは、日本の庭園を写真家渡辺義雄の写真により紹介いたします。展示替え作品を含めた総出品点数は、約260点。