企画展


タイトル

大英博物館−芸術と人間-展

1990年10月20日~12月9日


 

 大英博物館は18世紀半ばにロンドンに設立された、世界で最も古く、また優れた収集品を誇る博物館です。コレクションがまだ限られた階級による独占であった時代に、一般市民のために宗教色を持たない展示を意図し、文化史と自然史にまたがる幅広い分野をカバーする、時代を先がける活動をおこないました。エルギン・マーブルスやロゼッタ・ストーンといった、世界に知られる名品のみならず、時代とその生活を物語る積極的な収集を今も続けています。
 このたびに企画は、大英博物館が誇る多方面にわたる収集作品のなかから、メソポタミア、エジプト、ギリシャ、インド、西域、メソアメリカ、ポリネシアの遺宝250余点により、人間が創りだした芸術のいとなみを照射しようとするものです。大英博物館の長い歴史においても、おそらく空前絶後のことであり、美術史のみならず文化史一般にまで及ぶ名品に接する、絶好の機会となることでしょう。主な出品物として、メソポタミアでは「ウルのスタンダード」、「アッシュルナシルパル?世のレリーフ、ライオン狩」、エジプトでは「ラムセス?世胸像」、インドでは「ビーマラン出土の黄金製舎利容器」、「アマラーヴァティー大塔襴楯柱浮彫」、西域はスタインのコレクションから「引路菩薩図」、メソアメリカはマヤ・アステカの遺品から「ヤシュチュラン第21号リンテル」、「ケツァルコアトル神胸像」、そしてポリネシアはハワイ王国を中心とした羽毛、木彫などです。巨大な彫刻から小さな装身具、円筒印章の類まで、実にさまざまな、そして想像力ゆたかな人間の造形が会場を埋めつくすことになります。