企画展


タイトル

大三彩展  唐三彩・遼三彩・ペルシャ三彩・奈良三彩

1989年4月1日~5月28日


 

 三彩陶器は鉛を媒熔剤とした低火度の緑、褐、白の釉薬を器物の全面にかけたもので、一種の彩釉陶器です。それは世界の陶器史上、紋様、色彩、器形の斬新さにおいて群を抜いており、そのうえ王朝風な気品と優雅さをたたえたものや、西域のエキゾティシズムを感じさせるものもあり多種多様です。
三彩陶器は8世紀から12世紀にかけて発生したもので、いつどこで創りだされたものか、はっきりとは明らかになっていません。代表的なものに中国の唐三彩、遊牧民である契丹族の遼三彩、ペルシャのイスラム期のペルシャ三彩、そして日本の奈良三彩があります。
ユーラシア大陸を結ぶこれら三彩陶器の流れは、シルクロードによってもたらされたものですが、その伝播の様子はまさしくセラミックロードと呼んでも過言ではありません。
中国の挌陽博物館、遼寧省博物館の協力を得て、国宝を含む100余点の唐三彩、遼三彩の出展があり、国内から50余点のペルシャ三彩、奈良三彩の作品が集まりました。本展は東西交流に咲いた陶の華・三彩陶器をかつてない規模で御紹介するものです。