企画展


タイトル

ユーゴスラヴィア-11人の素朴な画家

1986年7月5日~8月24日


 

はるかなる国-ユーゴスラヴィア
ユーゴスラヴィアは、地図で捜してみれば、アドリア海をはさんで、イタリアの対岸であるにもかかわらず私達にとっては、はるかなる遠い国といえるでしょう。その国の風景を、その国の人々を、私達は十分知っているとはいえません。しかし、一度この国の風物に接してみると、誰もがふしぎななつかしさを感じるのではないでしょうか。
この国のハンガリーとの国境に近い小さな村、フレビネを中心に生まれた素朴絵画は、今日、非常に高い評価を受けています。独特な色彩、精密な描写、ガラス絵というユニークな技法など、農村に暮らす人々が描いたとは思われないような表現力がその魅力のひとつであることもまちがいありません。しかし、彼らの描く、森や丘、村の生活、あるいは、夢や物語のイメージが、はるかな国から空間と時間を超え、私達に語りかけてくる言葉こそ、ユーゴスラヴィア素朴絵画の最大の魅力です。
6つの共和国からなり、5つの民族が住み、4つの言葉をもつユーゴスラヴィアは、またその国土も大変変化に富んでいます。したがって、この国の素朴絵画も実に様々な表情をもっています。本展は、その中から、11人の代表的な作家を選び、日本で初めてまとまった形でユーゴスラヴィアの素朴芸術を紹介しようとするものです。