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音もなく景色に溶け込む長雨が、梅雨の到来を感じさせる今日この頃です。
私たちにとっては、ジメジメとして過ごしにくい気候ですが、草花や生きものは、みんな生きいきしているようにみえます。朝、美術館への道すがらも、紫陽花の花が目を楽しませてくれます。
世田谷美術館分館・宮本三郎記念美術館は自由が丘という立地から緑の少ない環境かと思われがちですが、九品仏や奥沢など、小ぢんまりとして味のある地域に囲まれ、お散歩コースとしてもお勧めです。
昔ながらの商店街や、由緒あるお寺など歩くたびに、新しい発見のある街です。皆さんもぜひ、カメラ片手に、あるいは好きな音楽をおともに足を運んでみてください。そして、お買い物やお散歩をたっぷり楽しんだあとは、宮本館の夜のイベント「音広場」へぜひ!
「音広場」は開館以来、20回を数える人気イベントです。年4回、季節ごとに様々なジャンルのアーティストをお迎えして、一夜限りのスペシャルライヴを行っています。
先日はジャズトランペッターの五十嵐一生さんをお迎えし、春のJazzNightを開催しました。これまでにもボーカルをフィーチャーしたり、テーマをスクリーンミュージックやスタンダードナンバーに絞ったりと、様々な角度からジャズライヴを行ってきましたが、今回はよりビターな大人の夜になりました。
なかでも、パーカッショニストのミン・ヨンチさんとのセッションは、聴きごたえじゅうぶん!トランペットと韓国の伝統楽器が紡ぎだす音と空気は、私たちを幻想的な世界へといざなってくれました。
昼間とは違う夜の美術館。音楽とともに楽しむ絵画は、また普段とは違う味わいがあると思います。
次回の音広場は8月30日。夏らしいラテンのライヴを予定してます。お申込み、詳細は、宮本館のホームページにて、6月25日アップ予定です。
雨の日は雨なりに、晴れの日は晴れなりに。夏の到来を待ちながら、ゆったりと過ごす美術館でのひととき。皆さまのお越しをお待ちしております。